敬老の日や還暦のお祝いは家族でお祝いするというのが多いですが、家族がいない高齢者の方もいます。
そのような方はどれくらいいるのだろうということで、本記事では高齢者で配偶者のいない人の割合を見てみましょう。
総務省の調査で高齢者の有配偶の割合(配偶者がいる人の割合)を公表しており、結果は以下の通りです。
■高齢者の有配偶の割合の推移
出典:総務省統計局
平成22年の調査結果では、男性81.8%、女性49.6%が配偶者がいる人です。
男性が8割を超えている点についてはイメージとおりですが、女性の2人のうち1人が配偶者なしといのは少々意外な結果のように思えます。
推移を見ると、男性は昭和25年から増加傾向でしたが、平成7年の84.4%をピークに近年は若干減少傾向になっています。
一方、女性は手話25年の25.4%から一貫して増加傾向にあり、平成22年の49.6%まで増加しまで約2倍に増加しました。
平均寿命の違いによって死別した結果、配偶者なしの女性が多い
次に高齢者の中でも年代別に配偶者の有無と、同じ配偶者なしでも未婚なのか、死別・離婚なのか公表されています。
■年代別配偶者の有無
出典:総務省統計局
年代は65歳から5歳単位でグループ分けをしており、それぞれの配偶者との関係が結果として出ています。
65歳以降は配偶者と死別した人の割合が増加していき、また平均寿命の長さの違いから、長く生きる女性の方が死別する割合が高くなっています。
上述した全体の女性の配偶者なしの割合の多さは配偶者と死別した結果、配偶者なしとなっていることがわかります。
男性は年齢が上になるほど未婚率が減る
個人的に気になったのは男性の年代が上がるにつれて、未婚の割合が減っていくことです。
原因として考えられるのは本人が死亡しているか、結婚しているかの2つです。
死亡しているという場合は、割合が減っていることから、結婚している人に比べて未婚の人の方が多く減っている(死亡している)ということを意味します。
となると、未婚の人よりも結婚をした方が長生きできる人が多いということになります。
もう一つの仮説としては、年を取ってから結婚する人が多いのでは無いかということです。
資産家の老人が、遺産目当ての若い女性と結婚をするというのはドラマの中だけの話かもしれませんが、現実的には65や70歳を超えて結婚するという人が結構いるのかもしれません。
上記仮説のどちらが正しいかは調査しきれませんでしたが、どちらが正しかったにしてもなかなか興味深い内容です。