寿命を伸ばすために良い方法やそのために気を付けること

還暦は長寿のお祝いですので、自然と話が長生きの話になります。

大事な人なので、少しでも長生きをしてほしいと思いますので、還暦のお祝いで「今後はこれに気をつけて長生きしてね」という長寿の秘訣や良い習慣のお話ができると良いですよね。

長生きのための方法には諸説ありますが、本記事では一般的に長生きに良いと言われている行為や方法を紹介したいと思います。

寿命を伸ばすための方法

寿命を伸ばすのに良いとされている方法には一般的に以下のような方法があります。

  • 週150時間程度の適度な運動をする
  • バランス良い食事と健康に良いとされる食物を取る
  • ストレスをためない
  • 自分の行動を記録する

ありきたりではありますが、運動、食事、脳のトレーニングが長寿の秘訣と言えそうです。

週150時間程度の適度な運動をする

運動は長寿に重要と言われています。

運動を週150時間程度するというのはWHO基準の中等度の運動基準とされており、ほとんど運動をしなかったり、運動時間が短い人に比べて、平均寿命が男性で4.2年、女性で3.6年長いという調査結果が出ています。

がんによる死亡リスクも17%程度低くなったということも言われています。

運動とがんの死亡リスクの直接的な因果関係は不明で、体を鍛えている人は他の健康にも気遣っているので寿命が伸びただけかもしれませんが、適度な運動は健康によい可能性は高そうですね。

バランス良い食事と健康に良いとされる食物を取る

食事も長寿を語る上では欠かせないものでしょう。

栄養素のバランスの良い食事を3食きちんと取って、カロリーや塩分、脂質などを取り過ぎないというのは基本的なことですが、以下の健康に良いとされる食物を多く取り、健康に良くないとされる食物は食べないようにするというのも重要です。

■健康に良いとされる食物

  • 抗酸化物質
  • ポリフェノール
  • 魚類
  • ナッツ類
  • 牛乳

■健康に良くないとされる食物

  • お酒
  • たばこ
  • 糖分の多いジュース、炭酸飲料

抗酸化物質は老化を促進する活性酸素を無効化し除去すると言われており、老化防止の代表的なものです。抗酸化物質を含む栄養素はビタミンEやビタミンC、βカロチンなどです。

これらを多く含む緑黄色野菜で、緑黄色野菜を取ると良いとされる理由の一つには抗酸化作用と言われています。

ポリフェノールも抗酸化物質の一部ですが、さらに心臓病やアルツハイマーなどのリスクを下げ予防効果があると言われています。赤ワイン、ブルーベリーなどに多く含まれることが有名です。

ナッツ類はαリノール酸やミネラル、カルシウム、マグネシウムなどが豊富でがんや心疾患のリスクを下げるという研究結果が出ているようです。

牛乳は体に悪いという説もありますが、医師の方などは牛乳を飲んでいる人の方が寿命が長く、牛乳を飲むことで腸内に水素ができ、老化やがんの原因となる活性酸素を中和すると言われています。

お酒やタバコ、糖分の多いジュースというのは、体に悪いというのはいわずもがなですね。

タバコは肺がんのリスクを高めますし、糖分の取り過ぎは糖尿病のリスクを高めます。

お酒については適量であればストレス解消にもなり良いですが、「適量」というのが絶対条件です。アメリカのがん研究財団では、男性は1日2杯、女性は1日1杯を「適量」と定めているようで一つの参考になります。

ストレスをためない

ストレスをためないということも長寿の秘訣と言われます。

ストレスをためたことに体への直接的な悪影響は不明ですが、たまったストレスはお酒やタバコなど別の形で発散させている人も多く、結果的にはそのような行為が寿命を縮めているようです。

ストレスは溜め込まず、毎日発散するというのが長生きするには必要なようです。

自分の行動を記録する

アルツハイマーを始めとした脳の劣化を防ぐ手段としては、自分の行動を記録するというのが良いと言われています。

自分の行動を記録するというのは、記録するときに「今日は何したかな?」と、短期的な過去(記憶)を振り返ることになり、記録を見直すことで、「そういえば、あの日はこんなことがあったな」と中長期的な過去を振り返ることになります。

これらはいずれも脳を刺激し、のんびり過ごすだけでは劣化していく脳を若々しく保ちます。

どんなに長生きしてもボケてしまったり、寝たきりというのであればまともな会話はできないですし、新たに思い出をつくることも難しくなります。

そのようなことがないよう、脳を使って老化を防ぐという習慣作りが大事なようです。

自分の行動を記録する手段として日記やスケジュール帳が伝統的な手段ですが、最近はブログやSNSなどもあり、現代の元気な60歳は使いこなしている人も少なくありません。

今後はさらにそのような人が増えるでしょうから、身近な人にすすめてみるのも良いかもしれません。

筋肉、内蔵、脳を使って元気にする

寿命を伸ばす健康に良いとされる習慣を紹介しました。

色々ありますが、共通して言えることは筋肉や内蔵、脳を適度に使って刺激を与えてあげることでしょうか。

人間も機械と同じで、機能を使わないと錆びついていくものです。

年が経つにつれ機能が低下していくのは仕方の無いことですが、普段から適度に機能を使って鍛えていくことで機能の低下を多少遅くすることができます。

人間を形作るのは筋肉、内蔵、脳といえ、死亡につながる病気などもこれらのいずれかが悪くなることから始まります。

筋肉を鍛える運動、内蔵を鍛える食事、脳を鍛える勉強や習慣をしていくことで、寿命が伸びるというのは専門家でない私たちでも感覚的に理解できるでしょう。

これらはどれかを鍛えているだけではダメで、バランスよく使って刺激を与えることが長寿の秘訣と言えそうですね。

なお、寿命を伸ばすのに良いか悪いかには諸説があり、少し前まで寿命を縮めるといわれていた行為が、長生きに良いと言われたりしています。

そのため、実践をする際にはきちんと医師や専門家に話を聞いた上で実施されることをおすすめします。