仕事が長寿につながる場合と長生きできる理由

今働いている人たちの中には、「早く引退して仕事のストレスから開放されたい」と考えている人がいると思います。

ですが、現役時代に仕事をばりばりこなしていた人が引退して、急にのんびりした生活をしていると、気が抜けて病気になったり、亡くなったという話は結構よく聞く話です。

「仕事をしないと死ぬ」なんてことは無いと思いますが、仕事をしていることが長生きにつながりやすいということがあるようです。

仕事が長寿につながる場合と長生きできる理由

あるアメリカの調査結果によると、55歳に定年退職した人たちよりも、65歳まで働いた人たちの方が1.4倍長生きしたという結果が出ています。

健康に関する調査は総じて、聞き取り調査やサンプル調査に過ぎないため、全幅の信頼を置くことはできませんが、仕事を「している」「していない」は明確なため、「○○を食べると寿命が○年伸びる」という食べ物に関する調査よりは信頼できます。

サラリーマンの人は特に仕事上のストレスにさらされているため、感覚的には仕事をやめている人の方が長生きしそうなものですが結果は逆です。

ストレスは健康上に大きなマイナスの影響があると言われてきました。心に負担が大きくかかり、それで病気になる人もいますので、ストレスが健康上マイナスになることについて異論はありません。

なので、この結果をみて「仕事で感じるストレスが健康に良い」と主張するつもりはありません。

考えられるのは仕事を続けることによるプラス効果がストレスのマイナスを上回ったということです。

仕事で得られるやりがいや、社会とつながっている感覚、必要とされている感覚は、仕事で感じるストレスよりも大きいのかもしれませんね。