還暦祝いで気をつけたい数え年と満年齢の違い

還暦祝いに限らず、長寿のお祝いの時に気を付けたいのは、お祝いのタイミングを間違えたり忘れることです。

一生に一度のお祝いですので、忘れられた方のショックは測り知れず、「自分のことを大事に思ってくれていないのだな」という感情を抱いてしまいます。

とはいえ、人の誕生日を覚えるのが苦手な人もいますし、意外と人の記念日というのは覚えられないものです。

そして落とし穴となるのが、数え歳と万年齢の違いです。

本記事では還暦祝いで気をつけたい数え歳と満年齢の違いについて見て行きたいと思います。

数え歳と満年齢の違い

「数え歳」とは、年齢の数え方の一つで、生まれた年を1歳として数えて、生まれてから1年経つと2歳、2年経つと3歳という具合に数える数え方です。

一方、現在一般的な「満年齢」での年齢の数え方は、生まれた年は0歳で生後1年経つと1歳、生後2年経つと2歳という数え方をします。

そのため「数え歳」と「満年齢」では、常に数え歳の方が満年齢より1つ年が上になります。

年齢というと現代では一般的に満年齢で言うことが多いですが、年配の方などは数え年で自分の年令を覚えている方も多く、満年齢のつもりで年齢を覚えていると、年を1つ上に覚えてしまっていることになります。

■数え歳と満年齢の違い

満年齢 数え歳
0歳 1歳
10歳 11歳
20歳 21歳
30歳 31歳
40歳 41歳
50歳 51歳
59歳 60歳
60歳 61歳

還暦となる年は満年齢で60歳となる年ですので、数え歳では61の年です。

間違えないようにしましょう。

長寿のお祝いごとの数え歳と満年齢の違い

還暦に限らず、長寿のお祝いはすべて一生に一度ですので、数え歳と満年齢を間違えないようにする必要があります。

日本には色々な長寿のお祝いがありますので、以下に長寿のお祝い事を迎える満年齢、数え歳での年齢をまとめましたので参考にしてください。

■長寿のお祝いを迎える数え歳と満年齢

名称 満年齢 数え歳
還暦 60歳 61歳
緑寿(ろくじゅ) 65歳 66歳
古希(こき) 69歳 70歳
喜寿(きじゅ) 76歳 77歳
傘寿(さんじゅ) 79歳 80歳
米寿(べいじゅ) 87歳 88歳
卒寿(そつじゅ) 89歳 90歳
白寿(はくじゅ) 98歳 99歳
百寿(ひゃくじゅ) 99歳 100歳

このように見ると、還暦以外は一般的に覚えられている長寿祝いの年齢は数え歳での年齢であることがわかります。

昔は数え歳が一般的であったことから、日本古来の長寿のお祝いであれば数え歳を基準としているのは当然ですね。

唯一、緑寿は高齢者となる65歳を祝うお祝いですが、満年齢で65歳を迎えたときにお祝いをします。これは緑寿が2002年からできた比較的新しいお祝いであることが理由であると考えられます。

お祝いの年齢は数え歳と満年齢を区別して覚えておき、絶対に「お祝いを忘れた」という事態は避けるようにしましょう。