還暦のお祝いや敬老の日のお祝いは家族で集まって食事会などをするものですが、家族がいない単身世帯の高齢者や老人ホームなどの施設に入っている高齢者の方もいます。
総務省が調査した単身世帯、施設にいる高齢者の割合の推移は以下の通りです。
■単身世帯、施設にいる高齢者の割合の推移
出典:総務省統計局
高齢者全体に対する単身世帯の占める割合は男性、女性ともに上昇傾向になっており、平成22年には男性11.1%、女性20.3%となっています。
単身世帯全体の割合は平成7年に12.1%でしたが、22年には16.4%まで上がっており、孤独死の問題にもつながる高齢者の単身世帯化が進んでいます。
また、施設に入っている人の割合も増加傾向にあり、平成22年の施設世帯率は男性3.7%、女性7.2%となっています。
施設世帯率は男女合わせた合計では、平成7年の4.2%から平成22年に5.7%まで上昇しており、単身世帯と合わせて増加傾向にあります。
平成7年から22年までの15年間で単身世帯が4.3%、施設世帯が1.5%、合計5.8%も増加しており、今後もこの流れが続くとますます高齢者の孤独化や家族がいないという状況になります。
女性は平均寿命が長いので、配偶者と死別することが多い
単身世帯、施設世帯ともに女性の方が全体に対する割合が大きいのは、女性の高齢者で配偶者がいないという人が多いからです。
高齢者の女性の配偶者がいる割合は男性の81.8%を大きく下回る49.6%です。
これは女性の平均寿命が男性に比べて長いため、配偶者に先立たれ単身になるというケースが多いためです。
平均寿命の違いはどうにもなりませんが、夫に先立たれた妻を孤独にさせないように、家族や国の仕組みでサポートをしていきたいですね。
単身世帯だとしても施設世帯だとしても、敬老の日のお祝いや還暦以降の長寿のお祝いを定期的にすることで、孤独感を薄くし、人生にはりや楽しみができるかもしれませんので、親しい人が同じような状況の時にはぜひ色々お祝いをしてあげましょう。