当サイトでは日本の都道府県や市区町村別の平均寿命を比較して、日本国内でも環境の違いや取り組みにより、平均寿命には大きな差が出ていることがわかりました。
本記事ではさらに視野を広げて、国ごとに平均寿命はどのような違いがあるかを比較してみたいと思います。
国ごとの男女別の平均寿命
厚生労働省が調査し発表している生命表(完全生命表)によると、主要8カ国の男女別の平均寿命は以下の通りです。
■主要8カ国の国ごとの男女別の平均寿命
順位 | 男性 | 女性 | ||
---|---|---|---|---|
国 | 平均寿命 | 国 | 平均寿命 | |
1 | スイス | 80.20 | 日本 | 86.30 |
2 | 日本 | 79.55 | フランス | 84.80 |
3 | イタリア | 78.81 | スイス | 84.60 |
4 | フランス | 78.20 | イタリア | 84.07 |
5 | イギリス | 78.10 | カナダ | 82.70 |
6 | カナダ | 78.00 | ドイツ | 82.59 |
7 | ドイツ | 77.51 | イギリス | 82.10 |
8 | アメリカ | 76.00 | アメリカ | 80.90 |
参照:厚生労働省
男女それぞれを寿命の長い順に並べていますが、日本は男性で2位、女性で1位という結果になりました。
調査主体によって若干順位は異なりますが、別記事で紹介している国連が出している男女関係ない全体の平均寿命のランキングを見ても似た結果が出ていますので、全体的な傾向は上記の通りでしょう。
日本と長寿世界一を争っているのは、男性で1位、女性で3位のスイスでしょうか。
スイスは国をあげて国民の食生活を改善し、運動を促す活動をしています。山岳地帯という地形も長寿に良いと言われていますので、日本と同じくらいの長寿国となっています。
長野県もそうですが、食生活と運動習慣を改善することで確実に寿命は伸びるということを実証してくれている気がします。
とはいえ、今回あげた国は欧米諸国ばかりですので、肉食が多く、食事の量も日本に比べると多いといわれており、その結果が平均寿命の差に出ているように思えます。
特にアメリカは男女ともに今回比較した国の中では最下位で、ハンバーガーやフライドチキンを始めとしたファーストフード中心で大食漢が多いお国柄が出ているといえるでしょう。
欧米の長寿祝い
平均寿命は日本より短いですが、欧米諸国でも長寿を祝うというイベントはあり、有名なのは60歳の誕生日はダイヤモンド記念日として、ダイヤモンドを贈る習慣です。
奇しくも日本の還暦にあたる年に欧米ではダイヤモンドを贈ってお祝いをしているのですね。
またイギリス、オランダなどは100歳を超えると女王からお祝いのメッセージが届くという粋なはからいがあります。
平均寿命も違えば祝う年齢、やり方は様々ですが、長寿を願うというのは共通で、各国で長寿のお祝いが開催されているようですね。