長寿世界一の香港が世界一となった理由と長寿事情

日本は世界一の長寿国というイメージが強いですが、以前、長寿世界一の座を香港に奪われたことがあります。

香港は2011年に世界一になってます。その後、2013年の調査ではまた日本が返り咲いているようですが、香港はなぜ世界一になることができたのでしょうか。

「そもそも香港は国なのか?」というツッコミは置いておいて、香港が世界一になることができた理由など、長寿事情を紹介したいと思います。

香港が長寿世界一となれた理由

■香港が長寿世界一となれた理由

  • 塩分をあまり取らず、医食同源の文化がある食生活
  • 長寿者の8割が老人ホームに入りながら家族とも交流が頻繁

香港が世界一になった最大の要因は食生活にあると言われています。

香港は、中国の中でも広東地方の人が多い地域です。

広東人が食べる広東料理は「食は広州にあり」といわれるように、味に定評があり、食べ物と健康は密接につながっているという「医食同源」の考え方のもと作られている料理で非常に健康に良いと言われています。

そのため塩分があまり強くない味付けが多く、香港の人は塩分をあまり取らないと言われています。

その他にも漢方薬が多く入った料理も多かったり、土地柄、野菜や魚を使った料理が多いので、自然と健康的な食生活が身についています。

日本一の長寿県長野県でもそうでしたが、やはり食習慣が長寿・健康に与える影響は大きいようです。

また、老人ホームに入る人は多いですが、人口密度が高い土地柄から、家族が近くに住んでいるという場合が多く、孤独感を感じづらいというのも長寿の原因の一つである可能性があります。

日本でも孤独死という言葉をよく聞くようになりましたが、家族がいる精神的安心感はとても大きいですからね。

2013年に日本が再度長寿世界一に輝いていることから、香港を真似れば良いという単純な結論にはなりませんが、香港の生活習慣にも長寿のヒントがありそうです。