長寿に影響があるカロリー制限とその理由

家族の誰かが還暦を迎えると、長寿ということを考えさせられ、何か長生きできる方法はないかと考える人は多いと思います。

長寿には運動、食事、脳を鍛えるということをして、体も心も健康になることを習慣化することが重要です。

多くの長寿のための習慣がメディアを通して紹介されていて気になっている方も多いでしょう。

その中でも最近注目されているのが、カロリー制限をすると長生きをするとか、寿命が伸びるという説です。

一見関係なさそうなカロリーと寿命の関係とはどのようなものなのでしょうか。

長寿に影響があるカロリー制限

カロリー制限が長生きに良いと言われているのは、カロリー制限をすることで長寿遺伝子を活性化させ、老化スピードを著しく遅らせることができるからです。

長寿遺伝子とは「サーチュイン遺伝子」と呼ばれる遺伝子で、細胞の酸化を防いでいつまでも若々しくいられるための細胞です。

サーチュイン遺伝子は誰もが持っている遺伝子ですが、眠っていることが多いそうです。

そして、サーチュイン遺伝子を眠りから覚ますのが、「飢餓状態」であるといわれています。飢餓状態を作り出すことによって生命の危機を感じさせ、サーチュイン遺伝子を刺激し、目覚めさせるのですね。

飢餓状態を作り出すために有効なのが、カロリー制限で、カロリー制限をした食事をしていることにより、体が飢餓であると勘違いし、サーチュイン遺伝子を目覚めさせます。

同じ意味で腹七分目が良いなどと言われていますね。

ただし、サーチュイン遺伝子については研究段階で、科学雑誌の権威であるネイチャーでは、サーチュイン遺伝子の効果には疑問があるとされているようで、まだ結論が出ていません。

一応、サルを使った実験では飢餓状態と老化防止に一定の相関があることがわかっており、人間にも同じ効果があると考えている方もおり、注目されている長寿法なのです。

他の多くの方法と同じく専門家のアドバイスが必要

カロリー制限をすることで長生きができるようになるという説を見てきました。

他の多くの方法と同じく、食べ物と長寿の関係は直接的な因果関係の立証が難しいため、実践をする際には専門家への相談が不可欠です。

巷には多くの長寿法が溢れかえっていますが、取捨選択をして、鵜呑みにしないようにする必要がありますね。