日本以外に平均寿命の長い国の長寿の理由と気になるアメリカの寿命の短さ

日本は世界一の長寿国です。長寿というと日本にばかり目が行きがちですが、世界の国の平均寿命はどうなっているのでしょうか。

どのような国の寿命が長いかで長寿のヒントにもなりますので、本記事では日本の他に平均寿命が高い国とその理由を見ていきたいと思います。

日本以外に平均寿命の長い国とその理由

世界の国で平均寿命が高いのは以下の国です。

■世界の平均寿命の長い国(2005-2010国連発表)

  1. 日本     :82.73歳
  2. スイス    :81.81歳
  3. 香港     :81.61歳
  4. オーストラリア:81.44歳
  5. イタリア   :81.37歳
  6. アイスランド :81.28歳
  7. フランス   :80.95歳
  8. スウェーデン :80.88歳
  9. イスラエル  :80.69歳
  10. シンガポール :80.60歳

最も大きいのは食生活を始めとした生活習慣でしょう。

日本は元々、肉より魚や野菜を多く摂る食文化でしたし、食事の量も欧米に比べて少ない少食の国です。

別記事で紹介した通り、香港は野菜や魚の多い広東料理が中心の食文化で、漢方をスープなど料理に入れるので様々な健康効果が得られていると予想されます。

スイスも2000年ころから「健康な食生活と運動を促進する」キャンペーンを行っており、肥満の人の割合は先進国の集まりであるOECD(経済協力開発機構)加盟国の中では、日本(3.5%)、韓国(4.1%)に次いで3番目に低く8.1%となっています。

高地に住むのも長寿の秘訣と言われており、日本の長野県や山岳地帯が多いスイスの平均寿命が長いことで証明していますね。

また、生活習慣以外の部分として、医療サービスのレベルも関係していると思われます。

上位に入った国は先進国と呼ばれる国が多く、医療サービスが全般充実しています。当然死亡率は下がり、寿命は伸びますので、医療サービスが充実していることは平均寿命が長くなる要因といえるでしょう。

もちろん、戦争や内紛がないというのも大きな条件で、豊かで平和な国に生まれるというのがいかに幸せなことかがわかります。

気になるのはアメリカの平均寿命の低さ

気になるのはアメリカの平均寿命の低さです。

アメリカの平均寿命は77.97歳で全体の40位、先進国中最低の平均寿命です。

世界一の経済大国であるアメリカの医療サービスの水準が低いはずがありません。

原因として考えられるのは、生活習慣の悪さでしょう。肉類、油類が多い食事を大量に取るアメリカ人の食事習慣は体に良いはずがなく、寿命を縮める要因となっているのでしょう。

最近は健康志向の人が増えているということで、今後平均寿命がどのように変化していくか見つめていく必要がありますね。

我々は反面教師として、バランスの良い食事や運動を心がけ、長寿世界一を守っていきたいものですね。