長寿日本一の長野県は男女ともに高齢者の就業者の割合が全国一高い

高齢者の就業者数は年々増加しており、平成24年の就業者数は595万人と過去最高になっています。

また高齢者の中での就業率は男性27.9%、女性13.2%が就業しているという状況になっています。

■高齢者の就業率の推移
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出典:総務省統計局

都道府県別の高齢者の就業割合は男女ともに長野県がトップ

高齢者の就業割合を都道府県別に見ていくと、以下の通りです。

■都道府県別の高齢者の就業割合
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出典:総務省統計局

男性は長野県、山梨県、島根県、東京都、福井県の順に高い就業割合となっています。

女性は長野県、山梨県、静岡県、東京都、高知県の順に高い就業割合になっています。

高齢者の就業割合の上位は男女ともに長野県、山梨県が1位、2位となっています。3位以下も甲信越地方の県や東京などで就業割合が高くなっているようです。

しかしながら、高齢者の就業割合は年々低下傾向があります。

高齢者の就業者自体は増加傾向にありますが、それを上回る勢いで高齢者全体の人数が増加しているため、結果的に就業割合が減少しているという結果になっています。

現役世代が減少していることを考えると、今後は高齢者をいかに就業させていくかという視点が必要になり、そのための制度作りや仕組みが求められます。

就業割合の高い長野県は日本一の長寿県

就業割合が男女ともに日本一となった長野県は平均寿命でも全国一になっている長寿日本一の県です。

これは高い就業率と長寿に関係があるかもしれないことを推測させます。

一般的に働く=ストレスがたまって体に良くないのではと考えられますが、働くことと長寿には関係があるかもしれません。

長野県が長寿日本一となったのには、「減塩運動」や運動を促す「KKP運動」などの取り組みを長期間続けて来たことによるものですが、「就業率が日本一高い」ということも長寿に影響しているのかもしれませんね。

高齢になっても働き続けた人の方が働いていない人よりも長生きしたという調査結果も出ていますので、あながち間違いではないとは言えず、高齢者の雇用を促進して就業率を上げることで地域の人が長生きして経済の活性化にもつながるという好循環ができるのかもしれません。