日本各地の長寿祝いの仕方やプレゼントの違い

日本では地域によって様々な文化が根付いていますので、長寿のお祝いについても地域によってお祝いの仕方や大事にしているお祝いの年が異なります。

結構違いがあって面白く、また別の地域に嫁いだ方などは参考になると思いますので、本記事で紹介します。

実際はその家庭によっても異なると思いますので、参考程度に見ていただけますと幸いです。

日本の各地方の長寿祝いの違い

長寿のお祝いに特徴のある地域とそのお祝いのタイミングや祝い方は以下の通りです。

長寿祝いに特徴のある地域とその祝い方

地域 風習の内容
北海道 88歳の米寿の時に赤いちゃんちゃんこを贈る
東北地方 還暦よりも米寿のお祝いが一般的で、プレゼントには青い座布団が有名
最上地方 還暦よりも米寿のお祝いが一般的で、手形を色紙に押して米びつに貼って記念とする
栃木県 米寿や喜寿のお祝いをすることが多く、米寿は「はちぼこ祝い」、喜寿は「しちぼこ祝い」とよばれる
群馬県 米寿のお祝いをすることが多く、地域によってお祝いに半紙と水引きをつけた火吹竹を配る風習もある
石川県 還暦時に厄払いを行う。節分付近の吉日にお祝いをするのが一般的。米寿の時には紅白もちと手ぬぐいを配る
長野県 還暦に赤い鳥帽子をかぶってお祝いをする。白寿時は白装束を着てお祝いをする風習もある
三重県 還暦、米寿の際に盛大にお祝いをする。
還暦の時には赤いものを身につけてお祝いをするという風習がある。
中国地方 還暦に赤いちゃんちゃんこを贈り、米寿の時には紫の座布団を贈って長寿を祝う風習がある。
四国地方 還暦に赤いちゃんちゃんこを贈る風習がある。
祝われた側は近所に年齢を入れた風呂敷を贈るという風習がある地域もある。
福岡県 米寿の時にものさしや餅を配ってお祝いをする風習がある。
お祝いの品は服や座布団が多い。
佐賀県 還暦の時に赤いちゃんちゃんこ、米寿の時には座布団を贈る風習がある。
沖縄 12年に一度の年男、年女を「としびー」と呼び祝う。
米寿にあたる年を「とーかちすーじ」と呼び、豆腐を薄く切って揚げた「るくーじゅ」という食べ物を食べてお祝いをする。

まず、北海道や東北地方など北の方の地域では、還暦よりも米寿のお祝いが一般的なようです。北海道では米寿の時に赤いちゃんちゃんこを贈る風習があるようですね。

お祝いの仕方は様々ですが、昔から伝わるお祝いでは、縁起物というか儀式的なお祝いの品が多くあるようです。

現代風に行うのであれば、歴史ある風習は守りつつもプレゼントなどは別に用意した方がスマートであるといえますね。

長寿祝いは、子供のころからその土地に住んでいないとなかなか触れ合う機会がなく、他地方から嫁いできたお嫁さんなどは大変だと思いますが、その地域特有の風習などは大事にされている方も多いので、郷に入れば郷に従えの精神で地域にあわせた長寿祝いをするととても喜ばれると思います。

姑の方が還暦であれば義理のお父さんや祖父母の方など、お祝いの当事者とならない方に聞くなどして、地域の風習に合わせたお祝いができるとよいですね。