而立や不惑など還暦より前の年での人生の節目とされる年やその意味

還暦は60歳まで生きたことで干支が一回りするということで、暦(こよみ)が還えるという意味で長寿のお祝いをするものですが、還暦以外にも人生の節目でお祝いをすることがあります。

還暦以降の長寿のお祝いについては別の記事で紹介しています。

還暦より前の年齢であっても人生の節目とされる年がありますので、本記事ではそのような人生の節目とされる年とその意味について紹介したいと思います。

還暦より前の年での人生の節目とされる年やその意味

■還暦より前の年の人生の節目

年齢 名称 意味・由来
15歳 志学 論語で孔子が学問を志したことから、志を立てる年であるとされている
20歳 丁年(ていねん) 男性が一人前と認められる年。
30歳 而立(じりつ) 論語で孔子が学問に自信がつき自立をしたことから、自ら立つ年であるとされている
30-40歳 働き盛りで健康であることを意味し、成人してから50代まで広く働き盛りを指すこともある
40歳 不惑 論語で孔子が惑いがなくなった年であるとされている
40歳 強仕 気力があり、分別をわきまえた大人であることを表す
48歳 桑年(そうねん) 「桑」の旧漢字である「桒」の漢字が、「十」という字が4つと、「八」という字から構成されていることから、48歳を桑年という。
50歳 知命 論語で孔子が人生においてやるべき「天命」を知ることとなった年とされている

主によく用いられる論語の孔子の言葉から来る人生の節目を紹介しました。

志学や而立、不惑などはよく用いられる言葉ですので、耳にしたことがある人も多いと思います。論語に出てくる人生の節目は孔子がその年にどのようなことを感じたり、どのような心境であったかを表しています。

これらの年では特にお祝いをする人は少ないですが、人生のものさしとして、孔子は30で自立していたが、今の自分はどうだろうか、40歳で孔子は惑わなかった、自分はどうだろうか、など自分の人生を振り返りつつ現在地を確認するために用いられます。

論語は紀元前の中国の話ですので、寿命も違えば年齢も当時と今の感覚にかなり開きがあるといえます。

しかしながらこのような思想を持っている方は精神的に強く、向上心が強い方も多いので、参考にして自分の人生を振り返るというのも良いと思います。

人生の節目とされる年はこの他にもたくさんありますので、気になる方は色々調べつつ、自分の人生を振り返ってみると面白いですね。