還暦のもとになった「十二支十干」の考えと「十干と五行」の関係

公開日:2014年5月9日

還暦は「十二支十干」という60を1周期とした干支に由来しており、干支が1周したことをお祝いするものです。

干支というと「十二支」のイメージが強いですが、還暦では「十二支十干」という干支がもとになっています。

「十二支十干」については別の記事で紹介していますので、そちらも参考にしてください。

「十二支十干」とは「十二支」と「十干」を組み合わせた干支ですが、「十干」は「五行」という考え方と深い関係がありますので、本記事では「十干」と「五行」の関係について紹介したいと思います。

十干

十干とは、数を表したりアルファベットの記号のようにものごとを区別するための記号です。

「甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)」の十個の記号が割り当てられており、ものごとを区別するときなどに使用したりします。

■十干

  • 甲(こう)
  • 乙(おつ)
  • 丙(へい)
  • 丁(てい)
  • 戊(ぼ)
  • 己(き)
  • 庚(こう)
  • 辛(しん)
  • 壬(じん)
  • 癸(き)

五行と陰陽

五行とは、「木・火・土・金・水(もっかどこんすい)」のことで、これら5要素があらゆる物の根源となっていると考えることを「五行思想」といい、古来中国からある思想です。

さらに、五行思想は物事にはすべて「陰」と「陽」があるという陰陽思想と合わさり、「陰陽五行思説」とされるときもあります。

「五行思想」では、「木・火・土・金・水」がすべての根源としているので、様々なものと「木・火・土・金・水」の関連を持たせています。

「陰陽五行思想」ではさらに陰と陽を「兄(え)」と「弟(と)」に置き換え、「木・火・土・金・水」と組み合わせ、様々なものに陰陽および五行との関連を割り当ててきました。

十干と五行の関係

十干は陰陽五行思想と深く関係があり、十干の10の言葉にはそれぞれ五行の「木・火・土・金・水」と陰陽を表す「兄(え)、弟(と)」が割り当てられています。

「甲」の読み方が「きのえ」となっているのは、「甲」に「木(き)」と「兄(え)」が関連付けられているからなのですね。

このように十干には陰陽五行に対応した読み方が割り当てられており、今も日本では訓読みとしてその読み方が定着しています。

■十干の訓読み

  • 甲:きのえ
  • 乙:きのと
  • 丙:ひのえ
  • 丁:ひのと
  • 戊:つちのえ
  • 己:つちのと
  • 庚:かねのえ
  • 辛:かねのと
  • 壬:みずのえ
  • 癸:みずのと

陰陽五行を組み合わせることにより、十干がただの記号ではなく、自然エネルギーを持った言葉のように感じられますね。

干支ももともとは方向を表していたものですが、動物を割り当てたことにより、現在まで残る文化となりました。

陰陽五行思想は天文学に近い学問ではありますが、古来の人たちは、意味を持たせることで思想を人の心に刻むという手法を多く取っていたようです。

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